近年、鉄鋼をはじめとする構造用金属材料の製造プロセス、材質・特性分析に関する大学の講座が激減し、基礎的な教育もままならない状況が生じています。
このような状況に対し、東北大学工学研究科マテリアル開発系では、2004年に ARECS (先進鉄鋼研究教育センター) を立ち上げ、鉄鋼を中心とする構造用金属産業との産学連携を図るとともに、この分野を目指す若手研究者への援助等を行ってきました。
2008年からは鉄鋼、非鉄製造会社関連の圧延技術者、研究者を対象とした東北大学ARECS圧延教室を開設し、毎年20人から30名の受講者に対して1.5日 /月×6か月の圧延理論、操業に関する講義を行ってきました。
東北大学ARECS圧延教室の講師を務めてきました藤田文夫が 2013年3月をもって東北大学工学研究科の教授を定年退職した後も継続のニーズが多いことから、同5月より藤田文夫が代表者となる藤田材料加工研究室を開設し、個人事業としてARECS圧延教室を継続して開催することとなりました。
33年間の企業での研究開発、7年間の大学での基礎研究の経験を活かして、技術サポートにも応じます。
東北大学工学研究科マテリアル研究科と連携して、実験分析等も共同研究などとして対応してゆきます。